映画「サウルの息子」を見る
日本で観れなかったのですが、こちらのDVD屋さんで見付けたので買ってきたもの。
監督は「ニーチェの馬」で助監督をしていた人らしい。
あの映画は眠かったなぁ~。
ニーチェを読んでから思い返してみても、あの映画は意味不明なのよね。
ニーチェと映画の印象がリンクしないので、
また観ないとなぁ。と思っている
さて、
ナチ系のは心の準備が必要なのでなかなか観られなかったのだけど、今心が落ち着いているので観てみました。
ちょっと日本人には分かりにくいです。
町山さんの解説を最後に読んで◎でした。
映画評論家の町山智浩さん
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/touch/20160126
『サウルの息子』の息子とラストについて - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
アウシュビッツの事を知らない人はたまむすびの書き起こし記事も◎
この人話が上手ですね!
頭のいい人の話って楽しいなぁ。
「私の感想文」
主人公の心に乗っかって見る映画なので、
余り生々しく恐ろしい映像が出る事は無いです。
収容所に集められるユダヤ人の数が増す毎に、弔う事への執着が増していく、
子供を弔う事への盲目的な憧れ。
それを生きる力にしているサウル、
女の人の手を振り払う時、子供以外の人間への感情が垣間見えます。
子供の体を拭く時の表情と、ラビの髭を切るシーンが象徴的。
儀式をする事が心の慰めになるかのように映し出されて、心が壊れてしまった人の狂気を感じました。
主人公が希望を乗せた二つの者を失った時、
最後にバトンタッチされた主役の座。
銃声が聴こえる中走り去り
さぁ、彼はこの後どうするか。
私達観る者への問いかけなのでしょう。
画額のサイズ、気になっていましたが、なる程心理的な事を表現するのにはとても上手い撮り方だと思いました。
この、狭い画額を広くし、
もやっとしてピントの合わない映像を
クリアにしていって欲しいと云う
監督の願いかな。
霧の森から抜け出たら、さぁどうする。
続きは私達の未来に。
とても考えさせられる映画でした。
久しぶりに観れば観るほど、考えれば考える程に全てに意味が隠されてる様に感じる物を見た。
この年のカンヌはドランが審査員で入っているんですね~。
あ
メイクさん役の衣装と、若きナタリーバイが可愛いかったです。