searching for sugar man とAMY
遂にと言うか、ようやく
「searching for sugar man」を観ました。
何とも言えないモヤモヤしたこの気持ち。
内容が割と素敵なので一見の価値有りです。
だがしかし、
だがしかし、だ!!
題材が良いのに映画としての造りが平凡過ぎて勿体無い気が、する。
前半眠かったじゃないかよ。モヤモヤ
インタビューのカットが、全体的に下手すぎるし、話も余りにふわふわと、軽すぎる。
これは、、
いや、でもね!いい話ですよ。
もう少し歴史的な背景を描いてくれても、とか
現地のレコードショップ店員の話を入れてみるとか。
まぁ、そんな風に
野球観戦よろしく、私が監督だったら論を繰り広げたくなる、クリエイティブな思考にさせてくれる映画とでも言っておきましょうか。ふむ
その前に見た「エイミー」
これはなかなか良かったです。
有名人のドキュメンタリーって難しいですよね。
彼女が売れていく時代を知っているから面白く思えたのか、
何も知らずに見て面白いかは分かりません。
18の時だから12年前か、2005年の3月末
私が単身ロンドンに遊びに行った時、エイミーもロンドンのカムデンに居たのだ。
私はカムデンまで歩いて行ける隣街に部屋を借りて1ヶ月過ごしたんだけれど、
当時私もカムデンの虜になったもんだ。
そして映画中に出てくる有名なパーティーにも行った。
私はその時のロンドンの音楽シーンを、
多分始まったばかりの時に体験した。
Klaxonsがファースト7インチを出したばかりで、パブの2階でライブをしていた時。
そりゃ勿論、ニューレイブなんてジャンルはまだ無い。
空気中音楽一色。と言うような街で、兎に角めちゃくちゃだった。
今思い出すと、若者が虜に為る空気が有ると同時に、とても危険な場所だったと思う。
それから暫くしてニューレイブが一大ムーブメントになったのだから、拍車を駆けたカオスぶりだろう。
あんな街にいたら、そりゃあんた。
そして待ってましたとばかり、ロンドン音楽がピークの時にあれだけの売れっ子になれば、ハエが集まってくるだろう。
そりゃ死にますよ。
付き合った男が悪かったのか、
否!
あれは、破壊させる、そういう場所であった。
破壊と創造が表裏一体。
意識がどこに留まるかであったと思う。
多感な時期にやりがちなやつ、
闇に魅力を感じてしまう人は、あんな何処に居ちゃいけなかったんだろう。
この映画の公開当時、親が悪者に映っているとして親族から抗議があった様ですが、
それは最もだと少し思う。
親だからと言っていつも正しい方向に導いてあげられる訳ではない。
彼等もただの人間だから。
そんな訳で、私の思いは
カムデンに行ったことが間違いじゃなかったのだろうか。
というところです。
売れることが望みじゃ無かったんだからさ。
亡くなったエイミーへの、トニーべネットの言葉が刺さり過ぎて、最後に全てを持っていかれました。
「生きてさえいれば、生き方は人生の中から学ぶことが出来る」
正確では無いですが、そんな感じの事を。
その一言に尽きる!と思わずには居られない。
"Tony Bennett, Amy Winehouse - Body and Soul Tony Bennett, Amy Winehouse - Body and Soul (from Duets II: The Great Performances) - YouTube