鉄板餃子が日本の餃子かね。
昨日の夕飯は焼き茄子と焼き牡蠣1ダースでした。
二人で2ダースの牡蠣を食べた訳ですが、お会計は併せて2000円以下でした。
そんな訳で、この辺りは牡蠣の名産地です。
その後、散歩ついでに鉄板餃子を買いにショッピングモールへ。
今日のお昼にしたんですが、そんなのはどうでもよくて
日本と中国の餃子の違い、的な物有りますよね。
本場中国ではにんにくを入れない。とか
焼き餃子ではなく水餃子を食べるとか。
そういった所がラーメンよろしく餃子も最早日本の食べ物と言って過言では無い。
と思うのです。
が!
広東省発祥と思われる、鉄板餃子なるものが有りまして、
その様相は殆んど日本の餃子。
日本の中華料理は広東からの影響が多く、内陸や北部から入った食文化はごく少数のみの様です。
中華といえば、拉麺なんだけれど、
蘭州拉面が日本の拉麺の原型って
絶対嘘やん!!
(麺は中国の普通語で面と書く、けど広東省と香港は難しい漢字を使ってるので、間違えてる訳ではありません。)
日本の醤油ラーメンなら、
香港麺が近いなぁ、と思うのです。
蘭州拉面は、
出汁は牛、トッピングも牛肉、卵麺じゃ無い上にストレート麺。
対して香港麺は、
卵麺で縮れてて、あっさり出汁のスープにワンタン。
味付けに海老の醤を入れたりするんですがね。
何故町の中華屋に牛肉麺は無くて、ワンタン麺が定着しているのかと言うと、そういう訳だと思うのですよ。
広東と云えば、広州です。
広州はほとんど行ったことが無いので詳しく分からないんですけど、香港の点心文化の基は広州ですから。
昔々、広州から香港辺りで食べられてきた物を、日本では中国の食文化として取り入れたのでしょうて。
餃子に焼売、卵麺、これは正に広東香港の定番です。
野菜炒めなんてのも、広東省以外のは味噌炒め以外無いようなもんで、
日本の中華屋で出てくる野菜炒めの味付けは、オイスターソースを使いますが、
これは広東料理の影響で間違いない。
日本で中華料理と言ったら、広東料理だと言う事なのです。
因みに、私が居る深圳でワンタンは大きく分けて4種類。
1つは、
小馄饨と書いてあるもの。
老上海とか、ワンタンのチェーン店系。
薄皮にひき肉餡、好みで野菜か干し貝柱、海老やらの具材を選んで包んだタイプ
所謂、日本で言うところのワンタンはコレです。
2つ目は、
チェーン店で大馄饨と書いてあるタイプで
四川のお店だと「抄手」と言われてるやつ。
これはワンタンというより、日本式水餃子です。
包み方が独特で、ナースキャップみたいな形をしています。
あっさりスープの雲呑とは違い、四川系のお店でも定番なので、食べられている地域的にはこちらの方が広い様です。
3つ目は、
そこかしこにある「沙县小吃」という軽食屋チェーンのワンタン。
私が勝手に「少吃系」と呼んでるんですが、
この手の軽食屋さんにあるワンタン、すり身みたいな餡で、ひき肉餡とは全く違う食感と味付け、
これがまた美味しく無いのです。
主に化学調味料の味がします。
4つ目は、
最近見つけたんですが、薄皮に肉団子さながらのタップリひき肉餡。
肉好きには堪らないのかも知れない。
滅多に無いから店の好みかと思いきや、
沙县小吃の原型!
あちらさん、全然原型留めて無い辺りは流石と言って良いレベルで中国ですね。
福建省の沙県という地域で「扁食」と言うのが、こんな風な肉団子風薄皮ワンタンらしいです。
雲呑と書くと、広東省のワンタン。
余りにもデカイ国なので呼び名も様々、内容も様々ですね。
日本の、鍋文化みたいなものでしょうか。
それでは皆さま、ご機嫌よう。