風来坊〜名古屋編〜
9日、東京まで帰る青春18きっぷの旅最後の日でした。
大阪からの始発、
鹿児島から出発して5日目、
最後にして1番の目的地、愛知県立美術館の「ゴッホとゴーギャン展」へと。
愛知県立美術館は、森美術館の様な造りで、駅から近いビルの上層階に入っていました。
大きな荷物を持っていたのでフロントで預かって貰い、いつものように作品リストと鉛筆を借りて入場。
中はごった返していて、皆思い思いに観賞していました。
今回の展示は、ゴッホとゴーギャンが一緒に制作していた時期をクローズアップした内容でした。
テーマは「友情」かな。
影響を受けた画家の作品と、その後のゴッホの絵に出てくる変化や、
違うスタイルの自画像を並べた作品、その辺りが面白かったです。
モンティセリと言う画家の絵に影響を受けたというのを初めて知りました。
作品の年代を見ながら追っていくと、明らかに厚塗りになる時期が有り、色彩の変化があり、見比べて楽しんだりしました。
沢山の画家の絵を真似して勉強していて、自分のスタイルが決まるまでの過程が良く分かります。
こうして沢山の作品を一期に見れる醍醐味だな。
それからクロワゾニズムなる言葉を知りました。
wiki先生によれば、
クロワゾニスム(またはクロワゾニズム、クロワソニスム、クロワソニズム、Cloisonnism)とは、暗い輪郭線によって分けられたくっきりしたフォルムで描かれた、ポスト印象派の様式のこと。 評論家のエドゥアール・デュジャルダン(Édouard Dujardin)の造語である。
だそうです。
ふむふむ。
ジャンル別けは難しくて分、
このクロワゾニズムで書いたエミール・ベルナールという人の絵も何と無く好きな感じでした。
ゴッホがゴーギャンの椅子を、ゴーギャンがゴッホの椅子を描いた絵を並べた展示。
ゴーギャン用にゴッホが買った椅子は、お金が無いなりに自分のよりも良い椅子を買ったのかなぁ、なんて思いました。
最後の作品と共に、こんな事が書いてありました。
ゴーギャンは、僕のヒマワリが格別好きだ。
彼はとりわけこう言ったものだ。
「これこそ…花だ。」と
ぶわーー!!泣けるわ!むしろ泣いた!
この言葉にお互いの愛情が詰まっている気がする。
感受性が強過ぎて生きるのが大変だった人、人との関わりが上手くない、愛に取り付かれた愛すべき変人。
一方通行で爆発的な愛情の塊みたいな人。
この人の余りにも変わった生きざまを考えると、何だかヘンテコな私の頭と人生も、まぁまぁいい気がする、気がする。
それでもいいか。てね
ゴッホとゴーギャンの愛情に涙した後は、近くの鰻屋さんでひつまぶしを食べて名古屋を後にしました。
初ひつまぶし。
旨かたわん
そしてひたすら電車に乗り続け、豊橋 浜松 熱海 小田原を通過して東京へと帰りました。
1日合わせると10時間以上の移動でした。
電車っていいなぁ~~
楽しかったぶらり途中下車の旅も終わり。
それでは皆さま、お休みなさいませ。